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【転職に有利】技術士の資格の難易度や1次試験と2次試験の特徴【建設部門】

技術士資格は難易度が高いことで知られますが、どの程度難しいのでしょうか?

この記事では技術士資格の中でも特に建設部門に絞って、技術士資格を取得することがどれほど難しいか、過去の受験者のデータをもとに分析します。

難易度を知ることで今後の対策方法を考え、合格するために必要な準備を整えましょう。

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技術士の資格を取得するために必要な試験

技術士の資格は文部科学省が管轄している資格認定制度です。

日本技術士会のHPによると

「科学技術に関する技術的専門知識と高等の専門的応用能力及び豊富な実務経験を有し、公益を確保するため、高い技術者倫理を備えた、優れた技術者の育成」

https://www.engineer.or.jp/contents/become_engineer.html

こちらを目的とした資格で、専門知識だけでなく技術者としての倫理観を持ち合わせた方が合格できる試験となっています。

そのため、ハイレベルな知識に加えて、実務経験と倫理観を兼ね備える総合力が求められます。

1次試験の特徴

技術士になるためには1次試験と2次試験を突破する必要があります。

1次試験の内容は大学のエンジニアリング過程程度とされており、択一式の筆記試験により合否が決まります。

試験では基礎科目、適性科目、専門科目について問われます。

また、受験資格は定められていないため、どなたでも受験が可能です。

試験は10月中旬ごろ実施されており、合格発表は12月中旬ごろです。
申し込み期間は6月下旬から7月初旬になるので締め切りに注意しましょう。

2次試験の特徴

2次試験は技術士となるために必要な高度な知識、能力を有しているかが問われるもので、知識・経験による総合的な判断能力が求められます。

1次試験とは異なり、筆記試験に加えて口頭試験が実施されます。
筆記試験で合格しなければ口頭試験は受験できません。

さらに受験資格についても1次試験とは異なり、以下の実務経験がなければ受験できません。

・職務上の監督者の下で4年を超える実務経験
・7年を超える実務経験

4月中旬~4月下旬頃申し込みが可能になり、7月中旬の筆記試験の合格を経て11月下旬~翌年1月に実施される口頭試問に合格することで日本技術士会に技術士として登録の申請をすることができるようになります。

技術士の資格取得の難易度

技術士の資格を取得するためには1次試験合格後、長い実務経験を経て難易度の高い2次試験を突破する必要があります。

合格までに相当な期間が要されることからも難易度が高いことがわかりますが、実際の合格率はどの程度なのでしょうか?

技術士第1次試験の合格率

日本技術士会のHPで公開されている令和3年度の技術士試験建設部門の統計情報によると

受験者数8,581人に対して合格者は2,483人のため合格率は28.9%。
ちなみに建設部門以外も含めての受験者の平均年齢は33歳で、合格者の平均年齢は31.6歳です。

技術士第2次試験の合格率

一方、2試験は
受験者数13,311人に対して合格者は1,384人のため合格率は10.4%。
建設部門以外も含めての受験者の平均年齢は43.5歳で、合格者の平均年齢は42.5歳です。

まとめ

これまでに見てきた通り、技術士試験合格のためには長い期間が必要です。
合格者の割合も1次試験が約3割、二次試験が約1割ということを考えると相当な努力が求められます。

つまり技術士試験合格という実績は、ハイレベルな知識があることの証明ができるだけでなく、いかにその人が努力できる人間かを測る指標になります。

実際の現場でも専門知識に加えて技術者としての倫理観を兼ね備えた技術士が信頼されることは間違いありません。

ぜひ技術士試験に合格して更なるキャリアアップを実現させてください。

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