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建設コラム

施工管理技士補とは?できる業務・メリット・実際になる方法などを徹底解説

2026.02.01
施工管理技士補とは?できる業務・メリット・実際になる方法などを徹底解説

施工管理技士補は、建設業界の人手不足や若手育成を背景に新たに創設された資格制度です。現場で施工管理技士を補佐しながら実務経験を積める資格で、未経験者や若手にとってキャリアの第一歩となります。

しかし、「施工管理技士との違いがよくわからない」「実際にどこまでの業務ができるのか」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。

この記事では、施工管理技士補が誕生した理由や制度の概要、できる業務内容、取得するメリット、実際になる方法までを体系的に解説します。施工管理の仕事に挑戦したい方は、ぜひ最後までご覧ください。


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施工管理技士補とは|制度創設の影響

施工管理技士補とは|制度創設の影響

施工管理技士補は、2021年(令和3年)の建設業法改正により、新たに創設された国家資格です。

まずは、施工管理技士補が創設されるに至った理由や種類、実際に可能な業務などを見ていきましょう。

また、施工管理技士との違いについても触れますので、ぜひ参考にしてみてください。

施工管理技士補が創設された理由

施工管理技士補が創設された理由は、大きく2つあります。

  • 監理技術者不足の解消のため
  • 検定制度の改善のため

建設業界は、今後急激な高齢化、若年層の入職者の減少が予想され、深刻な人手不足に陥る可能性があります。そこで、施工管理技士補を創設し、技術者不足に対処しやすい状況を作り出そうとしました。

また、若年層の技術者を増加させるために、検定制度を改善することを目的として施工管理技士補を創設しています。

施工管理技士補の種類

施工管理技士補は、1級と2級に分かれています

たとえば、1級の場合は監理技術者補佐を担当できます。監理技術者補佐は、文字どおり監理技術者をサポートすることで、1級施工管理技士補を現場に配置することにより、監理技術者が複数の現場を兼任できるようになります。

一方、2級は法的にできることはありませんが、施工管理技士の補助業務を行うことが可能です。

施工管理技士補にできる補佐業務

施工管理技士補にできる補佐業務には、以下のようなものがあります。

  • 施工計画の作成
  • 工程管理
  • 品質管理
  • 工事の指導監督 など

施工計画の作成では、工事概要・施工期間をはじめ、工事に使う機械の仕様や台数、主要な素材などを盛り込んだ資料を作成します。

工程管理では、進捗の管理はもちろんですが、実際に現場へ向かい工程に遅延がないかを確認するのも主な仕事です。

品質管理においては、施工報告書をチェックし、立ち会い確認・事後確認といった実地での確認を行います。仕上げの程度や性能などに問題がないか厳しく確認しなければなりません。

また、工事の指導監督も主な仕事の一つです。ただし、安全管理・コスト管理は必ずしも監理技術者が行う業務ではない点も知っておきましょう。実際には、現場代理人が行うのが一般的です。

施工管理技士補の創設による検定制度の変更

施工管理技士補が創設されたことで、検定制度が変更になりました。主な変更点は、以下のとおりです。

  • 学科試験と実地試験が、第一次検定と第二次検定に変わった
  • 学科試験を合格した方に、施工管理技士補の資格を与えることになった

施工管理技士補ができるまでは、施工管理技術検定の学科試験・実地試験に合格する必要があり、学科試験合格・実地試験不合格という場合は資格を取得できませんでした。

しかし、施工管理技士補が創設されたことで、学科試験が一次検定、実地試験が二次検定と名称を変え、試験内容自体も少し手を加えられています。

さらに、資格を取得するためには学科も実地も合格する必要がありましたが、変更後は一次検定に合格することで資格(施工管理技士補)を取得できるようになっています。

施工管理技士との違い

施工管理技士の資格を持つ方は、主任技術者や専任技術者になれます。たとえば、1級施工管理技士なら監理技術者となって、大規模工事でも活躍できるでしょう。

一方で、施工管理技士補は主任技術者等にはなれません。最終的な技術的な責任者にはなれず、あくまでもサポートする業務を担います

施工管理技士補のメリット

施工管理技士補のメリット

施工管理技士補のメリットは、以下のとおりです。

  • 自身の施工管理への知識を証明できる
  • 良いタイミングで二次検定に挑戦できる
  • 仕事を任されやすくなる
  • 転職で有利に働くことがある
  • 資格手当を受けられる可能性がある

それぞれの詳細を見ていきましょう。

自身の施工管理への知識を証明できる

施工管理技士補は国家資格の一つであり、取得することで自身の技術力を公的に証明できるようになります。

資格がすべてとは言いませんが、あなたを客観的に見たときに、資格があるほうが周囲からの信頼も得やすくなるでしょう。

学科試験に合格しても実地試験に合格しなければ無資格者扱いだった施工管理技士補創設前よりも、格段に良い状況になったといえます。

良いタイミングで二次検定に挑戦できる

施工管理技士補は一次検定の合格者であり、その資格は無期限で有効です。そのため、自分の良いタイミングで二次検定に挑戦できます

たとえば、仕事やプライベートが忙しい場合は二次検定を受けるタイミングをずらしてもよいでしょう。二次検定を受けなくても資格が無効になるわけではないため、合格できると判断したときに出願すれば問題ありません。

仕事を任されやすくなる

施工管理技士補を持っていることで、客観的に見ても知識があることがわかります。そのため、資格取得前よりも責任のある仕事を任されやすくなります

特に、監理技術者補佐の業務を行える1級施工管理技士補のほうが、責任ある仕事を任されやすい傾向があります。

責任ある仕事を任されると経験が積めるだけではなく、給料もアップする可能性があります。

転職で有利に働くことがある

施工管理技士補は国家資格であり、客観的に自身の知識やスキルを証明できます。そのため、転職で有利に働くことがあります。

国家資格なので履歴書に記載できるのはもちろん、面接時も取得に至ったプロセスなどを伝えれば評価が上がるかもしれません。

今後転職を考えている方は、取得を検討する余地があるでしょう。

資格手当を受けられる可能性がある

施工管理技士補を取得することで、会社によっては資格手当を受けられる可能性があります。そのため、資格取得前に会社の資格取得制度などをチェックしておくとよいでしょう。

月に数万円の手当でも、年間で見れば大きな金額になります。

また、資格を取得するタイミングで、資格取得制度が充実した会社への転職を検討するのも有効です。今後もキャリアアップのために資格を取っていこうと考えているなら、支援制度が充実した会社を選ぶと安心です。

施工管理技士補になる方法|試験概要

施工管理技士補になる方法|試験概要

ここからは、施工管理技士補の試験概要について紹介します。試験内容や受験資格、合格基準などについて解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

また、勉強の進め方についても解説します。

試験内容

1級と2級の試験は、4択のマークシート方式で出題されます。

出題内容は、以下のとおりです。

  • 1級:監理技術者補佐として、施工管理を適切に行うのに必要な知識・応用能力に関する問題
  • 2級:施工管理を適切に行うのに必要な基礎知識・基礎能力に関する問題

出題内容の詳細については、それぞれの機関の公式サイトにて確認してみてください。

受験資格

1級および2級の受験資格は、以下のとおりです。

  • 1級:満19歳以上(受験年度末時点)
  • 2級:満17歳以上(受験年度末時点)

誰でも無制限に受けられるとまではいきませんが、年齢の条件さえ満たしていれば1級および2級の一次検定を受けられます

合格基準

合格基準については、以下のとおりです。

種類合格基準
建築施工管理技士補1級全体の得点60%以上&施工管理法の得点60%以上
2級全体の得点60%以上
電気施工管理技士補1級全体の得点60%以上&施工管理法の得点50%以上
2級全体の得点60%以上
土木施工管理技士補1級全体の得点60%以上&施工管理法の得点60%以上
2級全体の得点60%以上
管工事施工管理技士補1級全体の得点60%以上&施工管理法の得点50%以上
2級全体の得点60%以上
電気通信工事施工管理技士補1級全体の得点60%以上&施工管理法の得点40%以上
2級全体の得点60%以上
造園施工管理技士補1級全体の得点60%以上&施工管理法の得点30%以上
2級全体の得点60%以上
建設機械施工管理技士補1級全体の得点60%以上
2級全体の得点60%以上

施工管理の種類ごとにやや異なるため注意しましょう。

合格率

令和7年度の合格率は、以下のとおりです。

種類 1級2級
建築施工管理技士補48.5%36%程度
電気工事施工管理技士補41.5%55%程度
土木施工管理技士補43.1%49.7%
管工事施工管理技士補38.7%61.1%
電気通信工事施工管理技士補69.2%78%
造園施工管理技士補52.1%49.7%
建設機械施工管理技士補22.5%44.7%

参考①:令和7年度 1級建築施工管理技術検定 結果表
参考②:令和7年度 2級建築・2級電気工事 「第一次検定」の合格者発表
参考③:令和7年度 1級電気工事施工管理技術検定 結果表
参考④:令和7年度 1級土木施工管理技術検定「第一次検定」の合格者の発表について
参考⑤:令和7年度 2級 土木 施工管理技術検定「第一次検定」の合格者の発表について
参考⑥:令和7年度 1級 管工事・電気通信工事・造園 施工管理技術検定「第一次検定」の合格者の発表について
参考⑦:令和7年度 2級管工事・2級電気通信工事・2級造園の 「第一次検定」の合格者発表
参考⑧:合格発表(令和7年度1・2級建設機械施工管理第一次検定)

表を見るとわかりますが、合格率だけで判断すると1級のほうがやや難易度が高いといえます。そのため、着実にステップアップしたいという方は2級から挑戦するのも一つの手です。

勉強の進め方

最後に、勉強の進め方について紹介します。どの分野についても、一般的には以下の手順で勉強を進めるのがおすすめです。

  • テキストで基礎知識を習得する
  • 過去問を繰り返し解く(出題傾向を把握する)
  • 間違えた問題を重点的に復習する
  • 試験形式に慣れるために、時間を測って解く

過去問と似たような問題が繰り返し出る傾向があるため、過去問を中心とした学習は効率がいいです。

また、独学が不安な場合は最初から通信講座やスクールに通うのもよいでしょう。講師に質問できる、効率よく学習を進められるというメリットがあります。

施工管理技士補に関するよくある質問

施工管理技士補に関するよくある質問

施工管理技士補に関するよくある質問は、以下のとおりです。

  • 未経験でも施工管理技士補になれますか?
  • 施工管理技士補から施工管理技士になれますか?

一つずつ回答を見ていきましょう。

未経験でも施工管理技士補になれますか?

未経験からでも施工管理技士補になることは可能です。

以前は未経験者が受験できる試験は2級の一次検定のみでしたが、施工管理技士補が創設されてからは年齢条件のみ満たしていれば1級も2級も受験できるようになりました。

そのため、未経験でも実力が伴えば1級・2級ともに合格は可能です。

施工管理技士補から施工管理技士になれますか?

施工管理技士補から施工管理技士になることは可能です。

ただし、1級・2級ともに二次検定に合格する必要があります。受験資格などが異なるため、事前に公式サイトをチェックしてから二次検定に臨みましょう。

まとめ:施工管理技士補になればチャンスは広がる

まとめ:施工管理技士補になればチャンスは広がる

施工管理技士補は、2021年の建設業法改正で創設された国家資格です。人手不足や若手育成を背景に誕生し、各施工管理技術者検定の一次検定に合格することで資格を取得できます。

1級と2級があり、1級は監理技術者補佐として現場配置が可能です。施工計画作成や工程・品質管理などを担い、責任ある業務に関われる点が施工管理技士補の特徴です。

また、資格取得により知識の証明や転職での評価向上、資格手当の可能性もあります。未経験から挑戦でき、将来的に施工管理技士へのステップアップを目指せる点も大きな魅力でしょう。

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