建設コラム
若者が建設業界に飛び込む理由とは?建設業界の人手不足という課題を解決する鍵
建設業界は、経済発展と社会インフラの維持に不可欠な役割を果たしています。
しかし、この業界は近年、技術革新の波と人材不足の課題に直面しています。
高齢化社会が深刻化する日本では、豊富な経験と技術を持つ技術者が退職すればその知識と技術の継承ができなくなるため、若手の力が求められています。
そこで今回は建設業界で活躍する若手社員に向けて実施された調査結果についてまとめました。
この調査結果は、建設業界の人材不足問題の解決に役立つヒントとなるでしょう。
若手が建設業界に飛び込む理由
※今回の記事は↓の二つの記事を参考にしております。
参考記事1
【建設業界で働く若手社員の意識調査】手に職を付けるために建設業界に飛び込む若手が約4割、半数近くの若手が「研修時間と内容が不十分」だと回答
参考記事2
建設業界で働く若手社員の意識調査 働いていてよかったこと、後悔したこと、働くうえでの課題は
まず、建設業界に飛び込む理由について見てみましょう。
男性の一番の理由は「手に職をつけたいから」で、これを挙げた人は全体の37.0%でした。
次いで「やりがいや達成感を感じられそうだから」と「モノづくりや大規模なプロジェクトに興味があったから」が24.0%で並びました。
一方、女性の一番の理由も男性と同じく「手に職をつけたいから」で、39.0%の人がこれを挙げました。
それに続く理由は、「様々なスキルを習得し、自己成長につながると感じたから」で31.0%、「モノづくりや大規模なプロジェクトに興味があったから」と「身近な人が建設業界で働いていたから」が24.0%でした。
これらの結果から、男女間で働くきっかけに違いがあることがわかると思います。
若手が建設業で働いてよかったと感じたこと
次に、「建設業で働くことが良かったと感じる点」について見てみましょう。
男性の場合、「手に職を付けられる」(28.0%)、「国家資格が取れる」(26.0%)、「やりがいや達成感が大きい」(26.0%)、そして「色々なスキルを身につけられて、自己成長につながる」(26.0%)となりました。
女性にとっては、「手に職を付けられる」(39.0%)、そして「モノづくりや大規模なプロジェクトに関われる」(33.0%)、さらに「色々なスキルを身につけられて、自己成長につながる」(25.0%)となりました。
「建設業で働くことが良かったと感じる点」で「手に職をつけられるから」と答えた人の割合が男女ともに最も多く、また業界に入ったきっかけとしても最も多い回答が「手に職をつけたいから」であったことから、建設業界に入社した若手社員の多くは、入社前に期待していたことが実現していると感じていることがわかります。
若手が建設業で働いて後悔したこと
一方、「建設業で働いて後悔した点」については、「手に職をつけるまでに時間がかかる」(男性:45.6%、女性:35.3%)、「労働時間が長い」(男性:26.7%、女性:39.2%)、「仕事量が多い」(男性:25.6%、女性:19.6%)といった声が上がりました。
特に注目すべきは、女性の若手社員の29.0%が「自分の将来のキャリアイメージができない」と回答し、これは男性の16.0%よりも13.0%高い結果となりました。
男性に比べて、女性のロールモデルが建設業界にまだ少ないことが影響していると考えられます。
また、若手のうちは勉強することも多く、それを吸収するために時間がかかる点はネガティブな要素もありますが、その経験がこれまでの技術を習得し、その後新たな価値を提供することにつながるという一面もあります。
ただ、その点について現場でどれほど上司から部下に対してビジョンを共有できているか、また必要以上に労働時間が延びてしまっている要因を改善できているかは非常に重要で、建設業に興味を持つ若手が増えるキーポイントになるでしょう。
まとめ
建設業界は技術的なスキルと知識が必要とされます。
若手社員たちは自身のスキル向上に興味を持ち、新しい技術を学ぶための訓練の機会を求めていることがわかります。
現在建設業界では若手社員を活躍させるために、課題となっている労働環境の改善をするだけでなく、若手社員のスキルアップやキャリア形成を支援する取り組みを行っています。
確かに勉強量が多い業界ではありますが、当然その努力は今後のキャリアに活きる経験となります。
今回の記事があなたの今後のキャリア形成に役立てば幸いです。
また、こちらでは建設業界の人手不足に関する記事を公開しているので興味がある方はぜひご覧ください。
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