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建設コラム

2級建築施工管理技士の資格取得の難易度や合格率、受験資格について解説します

2023.07.05

2級建築施工管理技士とは

建築施工管理技士とは、建設工事に従事する技術者の技術向上を図ることを目的として創設した、国土交通省の認定する施工管理技士国家資格のひとつです。

主に、主任技術者や監理技術者といった、建設工事現場に必ず置くことを定められた役職に就く要件として認められています。

2級資格は、建設現場にて施工計画の作成、現場の工程管理や安全管理、品質管理を任される主任技術者になるにあたり必要な資格です。

資格は三種類に分かれており、「建築」「躯体」「仕上げ」それぞれに合格することで、その分野の業務を担当することが出来ます。

しかし、三種類全て資格を保有しなければ制限なく担当することが出来ません。

1つ上の資格である1級建築施工管理技士ではこれらの種類分けがされていないため、一度の受験で制限されることなくすべての業務を担当できます。

その分、1級建築施工管理技士は試験が難しくなっているため、まずは2級で基礎的な知識を身に着けることがオススメです。

また、1級建築施工管理技士の受験資格のひとつに2級の第二次検定に合格後実務経験を含む3年以上というものがあります。これは、ほかの受験資格よりも短い実務経験で受験資格を得ることが出来るため、1級の早期取得を目指す方も積極的に取っていきたい資格であるといえます。

2級建築施工管理技士の資格取得の難易度

2級建築施工管理技士の資格を得るための試験である2級建築施工管理技術検定は、第一次検定と第二次検定に分かれています。

第一次検定では四肢択一(施工管理法の一部問題では四肢二択)のマークシート問題となっており、問題数は50題です。

出題範囲は広いですが、浅くてまんべんなく出題されるため、しっかり対策を取っていれば難易度としては易しいといえます。

受験資格も17歳以上であればだれでも受験できるため、しっかり勉強していれば突破できる難易度です。

第二次検定は記述問題と四肢択一のマークシート問題の二種類です。ただし全5問中記述問題が3問と記述のほうが多い構成となりますので、難易度はやや難しいといえます。

受験資格は一番短い期間で大学指定学科卒の実務経験1年以上という条件です。受験資格を得るまでの期間がだいぶ長いことが分かります。

選択式問題があるとはいえ、合格基準は60%以上となっているため、過去問を繰り返し解き、しっかり対策をしましょう。

2級建築施工管理技士の合格率

国土交通省
令和4年度 建築・電気工事施工管理技術検定(1級・2級) 「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表より引用

国土交通省の発表した令和4年度の2級建築施工管理技術検定によると

第一次検定の合格率は平均42.2%です。
50%を切っており、低めに感じるかもしれませんが、2人に1人が受かる計算なので、しっかり対策をして挑めば十分に合格が望める難易度だといえます。

第二次検定の合格率は平均53.1%です。
種別に見ると、建築が58.9%、躯体が52.5%、仕上げが47.1%です。
仕上げが低くなっていますが、全体的には50%越えと高めの結果となりました。
2020年以降の合格基準の見直しから、比較的高水準の合格率が続いているようです。

合格基準は第一次検定が40問中24問、第二次検定が60%以上です。

まとめ

このように2級建築施工管理技士は、難関資格とまではいかないものの、難しい資格であることが分かります。

実務経験での長い経験と知識のみならず、広い知識の習得が必須です。

裏を返せば、それだけの勉強と経験を積み重ねてきたという証明になり、あなたが高いスキルを持つ技術者であることの証明になります。

また、1級建築施工管理技士への挑戦の土台になるため、より高いスキルの獲得を目指す人には第一歩として取っていただきたい資格です。

1級建築施工管理技士のリンクはこちら

ぜひ2級建築施工管理技士を取得して、現場での信頼を勝ち取り、あなたの望むキャリアへの一歩を踏み出してください。

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