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技師補はどんな役職?資格の申請方法や監理技術者・施工管理技士との違いについて

技士補はどんな役職?

技士補とは、2019年に国会で可決された「新・担い手三法」の一環で、2021年からスタートした資格制度です。

建設業に携わる労働者の育成を目的としています。
建設業界の人材不足に対応することも目的とされて設立されました。

この技士補は、施工管理技士の資格に関わる新たな仕組みです。

基本、4000万円以上の現場には必ず1人監理技術者とされる1級施工管理技士の設置が義務付けられています。

そして、一人の監理技術者はほかの現場の兼任をすることが出来ません。

しかし、2020年から、1級の技士補が配置されていれば、監理技術者はほかの現場を兼任できるようになりました。

これにより人手不足に悩まされている現場の緩和を目指しています。

技士補の業務内容

1級施工管理技士補の役割は「監理技術者の職務の補佐」です。

監理技術者の職務には

 ・施工計画の作成
 ・工事の工程管理
 ・品質管理
 ・安全管理
 ・施工に従事する者の技術指導監督

等があります。

詳しくは「監理技術者とは?」で詳しく解説しています。

技士補は施工管理技士ではないので一人で行うことは出来ませんが、これらの業務を補佐として、常に施工管理技士(監理技術者)から指導監督を受けながら職務を行います。

しかし、2級施工管理技士補は実務上で職務を行えるわけではありません。

ただし、第二次検定に何時でも挑戦できるという有利性があります(後述)。

2級施工管理技士を取得して主任技術者へなることを目標にしやすくなります。

技士補になるには?どのように申請する?

施工管理技士と言えば、国家資格の学科試験(第一次検定)と実地試験(第二次検定)の両方に受かって初めて取得できる資格でした。

一方、技士補は学科試験(第一次検定)に合格すると取得できる資格です。
学科試験のみでのとることが出来るため、実務経験のない学生のうちに資格を取ることも容易になりました。

しかし、国家試験の1級、2級でとれる資格が異なるため注意しましょう。

また、この資格を持っていると、以降の受験では第二次検定の受験になり、合格すると施工管理技士の資格を取得できます。

資格をもって入ればだれでも第一次検定が免除になり、有効期限等はありません。

技士補になれる国家資格の第一次検定の解説は、監理技術者のページで詳しく紹介しています。

まとめ

新設制度である技士補は施工管理技士の補佐です。

国家資格取得者である施工管理技士のもとで、技術を学びながら管理業務を学ぶことが出来るため、労働者の技術向上を目的としています。

また、それに伴い監理技術者制度が緩和されたため、人材不足対策としても期待されている資格です。

技士補になると、職務を通して施工管理技士に直々に指導をしてもらうことが出来るため、実務経験を十分に積んでから国家資格の第二次検定に挑戦することが出来ます。

そのため、施工管理技士を目指している方で、まだ実地試験に確実に合格できるよう経験を積みたい方は、技士補になって実務経験を積んでいくのがおすすめです。

建設業界に携わりたい方、そして施工管理技士を目指す方は、ぜひ第一歩として技士をの取得を目指して、活躍できる人材としてのスキルを獲得しましょう。

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