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給水装置工事主任技術者の難易度や合格率について解説します

給水装置工事主任技術者とは、給水設置工事事業者が給水設備工事の施工をするために必須な資格です。

給水設備の設置から撤去・変更まで行うことが出来る唯一の国家資格になっています。

給水設置工事は水道事業者から指定を受けなくてはならないため、給水設置工事主任技術者は多くの事業者から必要とされる人材といえます。

取得するためには国家試験に合格し、給水装置工事主任技術者免状を交付してもらうことでなることが出来ます。

また、管工事に関した1年以上の実務経験を積むと、管工事の専任技術者・主任技術者になることもできるようになります。

給水装置工事主任技術者の業務内容

給水装置工事主任技術者の主な仕事は、給水装置の施工計画から工事の現場指揮監督、メンテナンス、修繕・撤去まで、給水装置工事全般を担当します。

業務内容は水道法第25条に規定されています。

・事前調査と水道事業者との調整をする
・給水装置工事の機材の選定の選定や工事方法などを決定し、施工計画を策定する
・工事事業者に対して技術上の指導監督
・給水装置工事の工程・品質・安全管理を行う
・給水装置の構造や材質が水道法第16条の基準を満たしているかを確認
・メンテナンス・水道事業者が実施する検査の立ち合い

等が業務に含まれます。

給水装置とは、公共用水を企業や家庭まで水を安定して供給するための給水用具(止水栓、水道メーター、弁類、給水栓など)を言います。

軽微なものを除く給水装置工事は、上述したように、水道事業者が指定する指定給水装置工事事業者が行うこととされています。

また、水道事業者と綿密な連絡を取りながら業務を進めることも重要な仕事のひとつです。

給水装置工事主任技術者の難易度や合格率は?

給水装置工事主任技術者になるには、国家試験である給水装置工事主任技術者試験に合格し、免状を交付してもらう必要があります。

給水装置工事主任技術者試験は厚生労働大臣から指定された試験機関にて年一回実施されています。

試験内容は8分野から60題出題され、6科目が必須科目となっています。

合格基準は必須科目27問、全部で40問正解です。

受験資格は18歳以上かつ3年以上の実務経験があるが必要です。

実務経験が必要とされているため、経験からの知識がある程度必要とされる、高い難易度の試験だと言えそうです。

合格率は令和4年度が31.0%で、毎年30~40%が平均となっています。

この結果からも難易度は高めだと言えそうです。

公益財団法人 給水工事技術振興財団「過去の受験者数&合格者数」より引用

また、「管工事施工管理技士」の資格を取得している方は、8分野のうち給水装置の概要、給水装置施工管理法の2分野の免除が適用されます。

管工事施工管理技士についてはこちらの記事で詳しく取得方法などを解説しているため、併せてご覧ください。

1級管工事施工管理技士の資格取得の難易度や合格率について国土交通省のデータをもとに解説します
2級管工事施工管理技士の資格取得の難易度や合格率について国土交通省のデータをもとに解説します

まとめ

給水装置工事主任技術者が給水装置工事事業者、給水装置工事にとって、とても需要ある役職です。

水道工事には必ず給水装置工事主任技術者を置くことが条件のため、これからも生活インフラのひとつである水道工事の需要は続き、給水装置工事主任技術者の需要も高いままだと予想されます。

転職や収入アップだけでなく、社会や人から必要とされる能力を手に入れることのできる資格であると言えます。

是非、積極的にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

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