建設コラム
1級土木施工管理技士の合格率は?一次試験・二次試験の難易度や令和4年度の合格率について解説
1級土木施工管理技士とは
土木施工管理技士とは、土木工事の現場での主任技術者や監理技術者、専任技術者になるために必要な資格であり、国土交通大臣が認定する施工管理技士国家資格のひとつです。
土木工事に携わる方、またはこれからこの業界で働きたいと考える方を対象にした試験になります。
1級資格は主任技術者、監理技術者として認められるために必要な資格となっています。
また、令和3年度から技士補の資格新設に伴い、1級土木施工管理技士検定の第一次検定に合格すれば、1級土木施工管理技士補の資格を取得できます。
1級土木施工管理技士検定は難関資格だと言われていますが、実際はどうなのでしょうか。
1級土木施工管理技士の資格取得の難易度
1級土木施工管理技術検定は第一次検定と第二次検定に分かれています。
第一次検定では四肢択一式のマークシート問題です。
問題は五つの分野に分かれており、そのうち土木一般、専門土木、法規は選択問題となっています。
問題の傾向は、過去問からの類似問題の出題が多いです。
なので、過去問等で問題傾向を知り、得意分野をしっかり勉強して臨めば突破できる難易度だと言えます。
また、第一次検定は2級合格者であれば誰でも受けることができるため、2級を取得した方はしっかりと復習しておくことも合格するために近道となると言えます。
第二次検定は記述問題となっています。
受験資格も2級合格者であっても、学歴や勤務実績にもよりますが実務経験が5年以上あることが必須となっており、取得までの期間がとても長くなっています。
さらに、経験記述という論文のように書くことが求められる問題があるため、難易度は高いと言えます。
ちなみに1級土木施工管理技術検定の勉強時間は300~700時間と言われています。
1級土木施工管理技士の合格率
国土交通省の発表した令和4年度の1級土木施工管理技術検定によると第一次検定の合格率は、受験者数38672人に対し合格者数21097人のため、平均約55%です。
合格者を年齢別にみると、一番多いのが25~29歳で21.0%、次いで30~34歳で15.5%、45~49歳が15.1%、40~44歳が14.9%、35~39歳が13.7%となっています。
これを見ると、全体的に40代以下が多く、若年層に多いと言えます。
また、第一次検定合格者のうち2級合格者は56.9%と半数以上でした。
つまり、難関だと言われている1級でも、第一次検定ならば独学で十分に合格することができます。
第二次試験の合格率は、受験者数24462人に対し合格者数7032人のため、平均約30%です。
合格者を年齢別にみると、一番多いのが25~29歳で31.0%、二番目に多いのが30~34歳で17.7%、次いで40~44歳が13.2%、45~49歳が12.9%、35~39歳が12.3%です。
こちらも全体的に30代以下が多く、若年層が多い傾向があります。
全体的に第一次検定と比べるとかなり低い確率となっています。
参考にした資料についてはこちら
国土交通省「令和4年度 2級土木施工管理技術検定「第一次検定」合格者の発表」(https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo13_hh_000001_00127.html)
国土交通省「令和4年度 2級土木施工管理技術検定「第二次検定」合格者の発表」
(https://www.mlit.go.jp/report/press/tochi_fudousan_kensetsugyo13_hh_000001_00151.html)
まとめ
このように2級土木施工管理技士は、難関資格ではあるものの、第一次検定と第二次検定で大きく難易度に差があることが分かります。
一方、合格率だけで見ると2級の第一次検定、第二次検定とほぼ同じ確率となっています。
しかし、受験資格からもわかるように、現場で多くの経験を積んだ層が望むのが1級になるため、難易度と必要な努力量の差は想像に難くないでしょう。
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