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建設コラム

1級電気工事施工管理技士の難易度や受験資格、合格率について解説します

2023.07.19

1級電気工事施工管理技士とは

電気工事施工管理技士とは、電気工事の現場管理をする立場である主任技術者、専任技術者、監理技術者になるために必要な国家資格のひとつで、電気工事に携わる方、またはこれからこの業界で働く方を対象にした試験です。

1級資格は、主任技術者、監理技術者として認められるために必要な資格となっています。

さらに、令和3年度から技士補資格が新設され、1級電気工事施工管理技士検定の第一次検定に合格すれば1級電気工事施工管理技士補を取得できます。

技士補は、監理技術者の補佐的立ち位置です。詳しくはこちらの記事で記載しています。

1級電気工事施工管理技士の資格取得の難易度

1級電気工事施工管理技術検定は、第一次検定と第二次検定に分かれています。

第一次検定では全問四肢択一か五肢択一のマークシート問題となっており、出題数92問中必須問題と選択合わせて60問を解答します。

試験は午前の部と午後の部に分かれており、試験時間は午前・午後合わせて4時間30分です。

出題範囲は午前・午後合わせて8分野と広く、電気工学・電気設備・施工管理法・法規の4分野の出題数が多いため、その4分野の対策を多く取ることで合格へと近づきます。

受験資格は第一次検定のみ受験する場合、2級電気工事施工管理技士の資格を取得していると実務経験関係なく受験資格を得られます。

第二次検定では記述問題と五肢択一式のマークシート問題です。

全5問中3問が記述問題となっており、第一次検定よりも難易度が高いと言えます。
記述問題の分野は施工2問と電気設備です。

受験資格は第一次合格者かつ(学歴が大卒の場合)実務経験3年以上が必要です。

1級電気工事施工管理技士の合格率

国土交通省の発表した令和4年度の1級電気工事施工管理技術検定によると

第一次検定の合格率は38.3%で、3人に一人が合格する結果になっています。

令和3年度の変更後すぐは50%以上と上昇しましたが、現在は減少傾向にあります。

合格基準は全体の60%と、問題数で言うと36問以上となっています。
しっかり対策をして確実に合格を目指しましょう。

また長時間の試験となるため、集中力を保てるように日ごろから試験と同じように練習しておくとよいでしょう。

第二次試験の合格率は59.0%です。

こちらも令和3年度の変更後から様子が変わり、今迄の60~70%から一転して低い水準となっています。
合格基準はこちらも60%以上です。

それでも、全体の2人に1人が合格する結果のため、過去問を繰り返し解き、解答の傾向をつかみましょう。

国土交通省「令和4年度1級建築・電気工事施工管理技術検定「第一次検定」合格者の発表」より引用

国土交通省「令和4年度 建築・電気工事施工管理技術検定(1級・2級) 「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表」より引用

まとめ

1級電気工事施工管理技士は、難関資格まではいきませんが、中程度の難易度であることが分かります。
出題傾向の改正後、合格率等がだいぶ変動しているため、過去問のみの対策も重要ですが、基礎的な知識を参考書で満遍なく習得すると良いでしょう。

また、第一次検定のみ取得し、技士補を目指すのも良いでしょう。
自身のキャリアとして監理技術者になることを目指しているがまだ自信がない人は、補佐として監理技術者について仕事をし、実地で学べるためおススメです。

さらに、電気工事を行うことが出来る第一種・第二種電気工事士の資格を同時に取得し、独立への道を開くことが出来ます。
自身の描くキャリアを実現するためにも、ぜひ挑戦してください。

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