建設コラム
2級土木施工管理技士の合格率は?受験資格や第一次検定・第二次検定の難易度について解説
2級土木施工管理技士とは…
土木施工管理技士とは、土木工事の現場での品質・安全の管理や一般建設業の許可を受けることのできる国土交通大臣が認定する施工管理技士国家資格のひとつです。
主任技術者や監理技術者、専任技術者になるために必要な資格でもあります。
土木工事に携わる方、またはこれからこの業界で働きたいと考える方を対象にした試験になります。
その中でも2級資格は専任技術者、主任技術者として認められるために必要な資格となっています。
資格は三種類に分かれており、「土木」「鋼構造物塗装」「薬液注入」それぞれに合格すれば、その分野の主任技術者として施工計画を作成して現場の技術上の管理を行う役割を担えるようになります。
しかし、2級取得時点では監理技術者になることは出来ません。
1級土木施工管理技術士では監理技術者になることができますが、1級の受験資格のひとつに2級の第二次検定に合格することというものがあるため、監理技術者を目指す方は積極的に合格を狙いたい資格です。
2級土木施工管理技士の資格取得の難易度
2級土木施工管理技術検定は第一次検定と第二次検定に分かれています。
第一次検定では四肢択一式のマークシート問題となっており、難易度は比較的易しいです。
受験資格も17歳以上であれば誰でも受験ができ、しっかり勉強をしていれば突破できる難易度です。
一方、第二次検定は記述問題となっており、難易度としてはやや難しい部類になります。
受験資格も大卒でも実務経験が一年以上あることが必須となっており、取得までの期間がとても長くなっています。
しかし、問題の傾向が決まっているため、過去問等で繰り返し記述解答の演習に取り組めば、合格できる可能性は十分に高くなると言えます。
2級土木施工管理技術検定の勉強時間は一般的に100~400時間と言われており、人により実務経験の差等から必要時間に大きく差があります。
それでも、合格に必要なレベルになるまでとても多くの時間が必要であることが分かります。
2 級土木施工管理技士の合格率
国土交通省の発表した令和4年度の2級土木施工管理技術検定によると、第一次検定の合格率は平均約60%です。
種別にみると、土木が64.0%、鋼構造物塗装が47.9%、薬液注入が79.8%です。
鋼構造物塗装が低めに見えますが、2人に1人が受かる計算なので、しっかりと勉強して挑めば十分に合格が望める難易度だということが分かります。
第二次試験の合格率は平均約40%です。
種別にみると、土木が37.9%、鋼構造物塗装が28.3%、薬液注入が30.6%です。
全体的に第一次検定と比べると半分近く低い確率となっていますが、やはり鋼構造物塗装が他より低く、より多くの勉強時間が必要であることが分かります。
まとめ
このように2級土木施工管理技士は、難関資格とまではいかないものの難しい資格ではあることが分かります。
とくに第二次検定では長い時間をかけて経験を積み、実際の現場で使うことのできる知識をつけることが求められます。
つまりその期間を乗り越えて取得した2級土木施工管理技士という資格は、実際の現場でもあなたがとても信頼のおける技術者である証明になります。
また、1級土木施工管理技士を受けるための土台にもなるため、監理技術者になりたいと考える方には第一歩として取っていただきたい資格です。
ぜひ2級土木施工管理技術検定に合格して、土木工事分野のプロフェッショナルとしての証を手に入れてみてはいかがでしょうか。
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