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建設コラム

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2級管工事施工管理技士の資格取得の難易度や合格率について国土交通省のデータをもとに解説します

管工事施工管理技士とは、配管設備工事全般を管理する人材を養成することを目的として作られた国土交通省が認定する施工管理技士国家資格のひとつです。

設備工事のプロフェッショナルとして認められる資格であり、管工事における管理業務に就きたいと考える方を対象にした試験です。

2級資格は、専任技術者や法律において一つの建設現場に配置が求められる主任技術者になることが出来ます。

専任技術者は、発注者と技術的な内容交渉や工事の見積書を担当できます。

主任技術者は、外注総額4000万円未満の建設現場に配置が義務付けられています。

4000万円以上の建設現場では監理技術者の配置が必要になりますが、こちらは1級管工事施工管理技士でなければなることが出来ません。

しかし、1級の受験資格のひとつに2級の第二次検定に合格するというものがあり、かつ1級の試験内容は2級の応用になります。

そのため、1級管工事施工管理技士および監理技術者を目指す方にもぜひ取得してほしい資格です。

2級管工事施工管理技士の資格取得の難易度

2級管工事施工管理技士の資格を得るための試験である2級管工事施工管理技術検定は、第一次検定と第二次検定に分かれています。

第一次検定では全問四肢択一のマークシート方式で、出題数は52問、そのうち40問を選択して解答します。

試験時間は2時間10分です。合格基準は全体の60%以上です。

出題範囲は4分野9内容で、空調-衛生・施工管理法・法規の3内容が、出題数が多くなっています。その3つの内容をしっかり対策することで取得へと近づけます。

受験資格は、第一次検定のみであれば17歳以上の者であれば発生するため、難易度は易しいと言えそうです。

第二次検定は記述式であり、出題数は6問、そのうち4問を選んで解答します。

出題内容は5つあり、自分の経験や得意な分野から選択が可能となっています。

試験時間は2時間、合格基準は60%です。

受験資格は、第一次検定合格者かつ(学歴が指定学科の大卒の場合)実務経験1年以上が必要です。

数値、用語を交えて言語化することが出来ると、そこまで難しくない難易度だと言えます。

2級管工事施工管理技士の合格率

国土交通省の発表した令和4年度の2級管工事施工管理技士によると

第一次検定の合格率は平均56.8%です。

2人に1人が合格する計算です。

第二次検定の合格率は平均59.7%です。

こちらも2人に1人が合格する計算です。

毎回大きく合格率の変動は見られないため、過去問等でしっかり対策をしておけば必ず合格できると言えます。

国土交通省「令和4年度管工事・電気通信工事・造園施工管理技術検定(1級、2級)「第一次検定(2級後期)」及び「第二次検定」合格者の発表」より引用

まとめ

2級管工事施工管理技士は、難関資格ではありません。
しかし、だからといって無策で挑んで合格できる資格ではありません。

過去問と実務経験で傾向の把握と体系的な知識を獲得して、確実に使えるように準備しておきましょう。

配管工事に必ずしも資格が必要というわけではありません。

しかし、経験を証明でき、管理業務等ほかの人より一歩上の役職を任せてもらえる信頼を得られるこの資格に、ぜひ挑戦してみてください。

また、2級建築施工管理技士の資格取得の難易度や合格率についても解説している記事がありますのでぜひこちらもご確認ください。

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