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コンクリート技士とコンクリート主任技士の違いは?更新のタイミングや合格率について解説します

コンクリート技士とコンクリート主任技士は、二つともコンクリートに関する技術者であることを意味しています。

この多少の名称の違いにより、どのような違いがあるのか、本記事では紹介します。

なお、コンクリート技士については別の記事で詳しく解説しているので、そちらも併せてご覧ください。
コンクリート技士の受験資格は?試験の難易度やコンクリート技士になるメリットについて

結論から言うと、この二つの資格の差は、持っている技術者としての能力の違いです。

コンクリート主任技士のほうが、より多くの能力を保持していることを示します。

コンクリート技士は、コンクリートの製造、施工、配合設計、試験、検査、管理、設計など、技術的業務を実施する能力があることが証明される資格です。

一方、コンクリート主任技士は、コンクリート技士の能力に加えて、研究、指導を実施する能力を有している技術者であることが証明されます。

つまり、コンクリートに対しての専門的な知識がある技術者であるかという違いです。

コンクリート技士とコンクリート主任技士資格の違い

コンクリート技士とコンクリート主任技士は、資格試験も異なります。

コンクリート技士になるためには、コンクリート技士試験に合格する必要があります。

コンクリート技士試験は四肢択一と〇✕問題で構成されています。

とくに、〇✕問題は間違えると減点されるという特殊な問題のため、注意が必要な問題です。

コンクリート主任技士になるためには、コンクリート主任技士試験に合格する必要があります。

コンクリート主任技士試験は四肢択一と小論文で構成されています。

小論文は2問出題され、体系的な知識が問われるため、時間内に書くこと、知識を使用し言語化することを練習していないと難しい問題です。

合格率は2022年度のもの(*1)で、コンクリート技士が31.9%、コンクリート主任技士が13.7%と、難易度に大きく差があることが分かります。


四肢択一問題の難易度の差は特にないと言えるため、小論文で差がついているということが分かります。

*1 日本コンクリート工学会「2022年度コンクリート技士/主任技士試験 結果の概要

まとめ

コンクリート技士とコンクリート主任技士の違いは理解していただけたでしょうか。

どちらも日本コンクリート工学会が主催する民間資格であるため、申し込みの時点で混同してしまいやすいようです。

申し込みも別であることをしっかり確認するようにしてください。

この二つの資格は登録することで認められ、4年ごとの更新が必要です。

また、コンクリート診断士というもう一つのコンクリートのプロとしての資格への挑戦権を獲得するためにも必要になってきます。

これだけしっかりと知識についてのアップデートが必要とされ、登録という保護を受けられる証明書です。自身の能力を示すのに最適な資格であると言えます。

是非、取得を目指してください。

そして、コンクリ―ト主任技士を目指す方は、研究者として従事できるようになります。

環境問題や今後の日本の建設業や建造物の問題に取り組む第一人者として活躍を目指してみてはいかがでしょうか。

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